
・塾に行っているけれど成績が上がらないから、転塾したほうがいいのかな…
・でも塾選びでもう失敗したくない…
・正しい転塾の方法ってどんなの?
・受験生って転塾していいのかな?
塾に不満があったり成績が上がらなかったりすると、つい転塾を考えてしまいますよね。
この記事では、個別指導塾の塾長をしていた僕の経験から、後悔しない転塾の方法を実例交えてお伝えします!
この記事の執筆者
この記事では、
- 転塾の前にやるべきこと
- 失敗しない転塾の方法
という順で解説しています。
この記事を読めば転塾を考えた時に何をすればいいかわかるようになり、お子様に合った塾に転塾できるようになりますよ!
目次
転塾する前にやるべき2つのこと
「成績が上がらないから」といって、いきなり転塾してしまうのは絶対ダメです!
転塾を決める前にやることが2つあります。
これを知らずに転塾してしまうと、次の塾でも同じことで悩むハメになるかもです。
転塾してイチから環境になじむには、思った以上にストレスがかかります。
ここでお伝えすることを、ご家庭で実践するようにしてください!
①転塾したい原因が「塾」と「お子様」のどちらにあるのか明確にする
転塾を考えているご家庭に質問です。
転塾を考えた原因は何ですか?
その転塾の原因は、「塾」と「お子様」のどちらにありますか?
実は転塾を繰り返しているお子様は、
- 塾の宿題をしていない
- 家庭学習をしていない
というパターンがかなり多いです。
この場合の解決策は、「転塾すること」よりも「お子様の勉強に対する姿勢を変えること」になってきますね。

塾は分からないところを分かるようし、成績アップの手伝いをする場所です。塾に通ったから成績が上がるわけではありません!
習ったことを忘れないよう、反復する勉強や宿題をする必要があります。
ですが多くのご家庭は「成績が上がらないのは塾が合わないから」と考え、すぐ転塾してしまいます。
まずは成績の上がっていない理由、転塾を考え始めた理由がどこにあるのかを明らかにしましょう。
お子様に原因がある場合の例
・塾の宿題をやっていない
・家庭学習の習慣がない
・講師の言うことを聞いていない
・塾の授業中に寝たりボーッとしたりしている(これは塾に直接聞きましょう)
など…
塾に原因がある場合
・講師に質問する環境や時間がない
・担当の講師が毎回替わる
・講師の解説がわかりにくい、相性が悪い
・教室内が騒がしい
・個別指導塾の方が合っているのに、集団塾に入っている(判断基準は後で説明します)
など…
「成績が上がらないから」は転塾の理由になっていません。
「成績が上がらない原因は何なのか」まで深く考えてみましょう!
②「転塾したい原因を解決できないか」を今の塾に相談する
転塾したい原因が明らかになったら、それを解決できないか、通っている塾の教室長に相談しましょう。
転塾の原因がお子様にあったとしても、塾にあったとしてもです。
わざわざ転塾しなくても、通っている塾に相談して解決できることもあります。
●お子様に原因がある場合の例


●塾に原因がある場合の例


例えばこのような感じです。
また教室長と面談することではじめて、お子様にも原因があること・実は塾の成果が出ていることを認識できる場合もあるんですよ!
転塾しないで解決できた例
僕の塾で、ある中2女子の保護者様から
「成績が上がらないから転塾を考えています」
と連絡が。
↓ ↓ ↓
後日おこなった面談で、
・返ってきた定期テストをみると、基礎問題はちゃんと理解できている
・実は宿題をしてきていないときがある
・今後は塾で応用問題中心に勉強し、宿題をちゃんとすれば成績は上がる
と保護者様に伝えると、納得していただけました。
↓ ↓ ↓
その子は宿題をするようになって成績が上がり、高校合格後も塾に通ってくれたのです!
ポイント
塾から設定される面談は、夏季講習や入試対策などの販売が目的の場合が多いです。
悩みがあるのであれば待つのではなく、保護者様から「面談をしてほしい」と相談するとよいでしょう!
不安なこと、伝えたいことをしっかり準備して話すと、原因が解決することは多いですよ。
入塾後は塾に任せっきりになってしまう保護者様が多いです。
せっかくですから塾を100%活用するつもりで、転塾する前に相談してみましょう!
後悔しない転塾の方法3ステップ
通っている塾ではどうしても悩みが解決しないなら、転塾を考えた方がいいでしょう。
ふたたび転塾を繰り返さないためにも、次の3ステップでお子様に合った塾を探してください!
ステップ1:集団塾 or 個別指導/家庭教師のどちらがいいか考える
まずは転塾する塾の指導方式について考えます。
集団授業と個別指導の2種類がありますので、どちらがお子様に合うかいま一度考えてください。
ここでは家庭教師も個別指導に含みます。
●集団の特徴
5教科全てを対策したい人向け
ライバルと競い合える
●個別指導の特徴
苦手な教科を勉強したい人向け
質問しやすい
ひとまずはこの基準で考えればOKです。
※塾の選び方についてもっと詳しく知りたい方は、塾選びのポイントの記事を読んでくださいね!
どちらか決まったら、その指導方式の塾に絞って気になる塾を探しましょう!
「講師の相性が合わない」「家から遠い」ならオンライン家庭教師がオススメ
「先生の教え方がわかりにくい」
「今の塾は家から遠く、帰宅が遅い」
このような理由なら、オンライン家庭教師が断然オススメです!
オンライン家庭教師をオススメする理由
・オンラインなので、相性のいい先生を全国から選べる!
・全国から選べるので、塾の教室長・学校の先生・講師などの経験者が、通常の家庭教師より多い!
・生徒も講師も移動しなくていいから安全で、時間が節約できる!

転塾すると馴染むまでが大変なため、受験生には特にオススメしません。
ですがマンツーマンの授業なら塾より慣れやすいので、受験生がどうしても転塾する場合も家庭教師がいいでしょう。
オススメの家庭教師をこちらに書いておきますので、ぜひ参考にしてください!
ステップ2:気になる塾・家庭教師の体験授業を受ける
行きたい塾や家庭教師の候補がいくつか決まったら、体験授業を受けに行きましょう!

と思われたかもしれませんが、OKです。
体験授業を先に受けた方が、お子様の弱点を把握してもらったうえで面談ができます。
するとお子様がやるべき勉強や、授業の方針を具体的に教えてもらえますよね!

講師の教え方や、塾の空気感なども体験授業で把握できます。
気になる塾や家庭教師の体験授業を、転塾前に受けてみましょう!
ステップ3:転塾の原因を解決できるか面談で相談する
体験授業の様子をふまえて、教室長や家庭教師の本部の方と面談をしましょう。
そこで説明やアドバイスを受けつつ、前の塾からの転塾の原因をどうやって解決できるか必ず相談してください!
転塾の原因はお子様にとって、前の塾でもっともストレスだったこと。
これが解決できない塾に入れば、また転塾になるかもしれません。

面談時の質問事項やチェックするポイントは、面談に関する記事を参考にしてください!
まとめ:転塾の原因を明らかにして、お子様に合った塾を選びましょう!
今回は転塾ついて解説しました。
今回のまとめ
●転塾する前にやるべきこと
①転塾を考えた原因が「塾」と「お子様」のどちらにあるのか明確にする
②転塾の原因を解決できないか、通ってる塾に相談する
●失敗しない転塾3ステップ
ステップ1:集団と個別指導・家庭教師のどちらが良さそうか考える
ステップ2:体験授業を受けてみる
ステップ3:面談で転塾の原因を解消できそうか相談する
転塾は今までの勉強環境をリセットすることです。
想像以上にお子様のストレスとなるので、転塾を繰り返さないようにしたいですね!