
・塾を掛け持ちを考えているんだけど、どんな塾で掛け持ちすればいいんだろ?
・塾を掛け持ちするメリットとデメリットは?
塾を掛け持ちしている中学生は結構多く、通塾している中学生の約36%が掛け持ちしているデータがあります。
参考:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する 実態調査報告」
とはいえ金銭面でもスケジュール面でも負担があるため、失敗したくないですよね。
個別指導塾の塾長だった僕が、実際に掛け持ちをしていた生徒の様子を踏まえて、失敗しない塾の掛け持ち方法をお伝えします!
この記事の執筆者
この記事では、
- 塾の掛け持ちをする前に考えること
- 塾の掛け持ちのメリット・デメリット
- 塾の掛け持ちの成功例・失敗例
という順で解説しています。
この記事を読めば失敗しない塾の掛け持ち方法がわかり、効率的に理点数を上げられるようになりますよ!
目次
塾を掛け持ちするなら「掛け持ちする目的」を明らかにしよう!
意味のある塾の掛け持ちをするため、必ず考えるべきこと。
それは、
「この2つの塾を掛け持ちする目的は何なのか?」
です!
塾の掛け持ちはメリットもありますが、デメリットが大きいこともあります。
(どんなメリット・デメリットがあるかは後ほど解説しますね!)
塾を掛け持ちすることでデメリットが生じるくらいなら、1つの塾で解決する道を探した方がいいですね。

塾を掛け持ちすることで、成績が上がることももちろんあります。
ですが目的が曖昧なまま掛け持ちしても効果はなく、この女の子のようにただしんどいだけです。
掛け持ちを検討しているならこの記事を読み、目的を明らかにしましょう!
塾を掛け持ちするメリットとデメリット
塾を掛け持ちするメリットとデメリットを図にまとめてみました。
それぞれどういうことか、解説していきたいと思います。
塾を掛け持ちするメリット
●まんべんなく勉強できる
片方の塾で理解できなかったことや聞き逃したことを、もう一つの塾でカバーできます。
●勉強時間を確保できる
塾を掛け持ちすることで、当然ですが勉強時間を増やせます。
お子様が自主的に勉強できないという場合にオススメです。
●いい先生に出会える可能性が高まる
たくさんの先生に出会えるので、相性のいい先生に巡り合えるチャンスが増えますね。
●情報やアドバイスが多く手に入る
受験や高校に関する情報やアドバイスを、複数の塾からもらえます。
ただ塾によってアドバイスが違う場合もあるので、自分で考える力も大事です!
塾を掛け持ちするデメリット
●お子様のストレスになることも…
お子様に塾が合わなかったり、スケジュールが忙しすぎたりするとストレスになります。
お子様の話や気持ちをよく聞いて、ストレスが溜まっていないか確認しましょう。
●塾によって教え方・解き方が違う場合がある
同じ教科でも、塾によって教え方や問題の解き方が違うということがあります。
どちらも間違っていなかったとしても、お子様は混乱してしまいますね。
●学校での授業態度が適当になりがちに
「塾で理解すればいいや」という考えになり、学校の授業を適当に受けてしまうお子様もいます。
内申点に影響しますので、「学校の授業が大事だ」という認識を持たせましょう。
●費用がかかる
当然ですが、塾を掛け持ちするとその分の費用がかかります。
塾の掛け持ち成功例
掛け持ちのしかた次第で、成績がよくなることもあれば、逆に成績が落ちたり勉強が嫌いになってしまったりもします。
ここから塾の掛け持ちの成功例・失敗例を解説しますので、ぜひ参考にしてください!
まずは成功例から。
苦手教科と得意教科で塾を分ける
オーソドックスな塾の掛け持ちとして、
- 苦手教科→個別指導
- 得意教科→集団塾
と分けるパターンがあります。
勉強の苦手な理由は人それぞれです。
個別指導なら一人ひとりに合った内容やペースで解説してもらえるので、苦手教科の克服に最適です!
得意教科はご自身で理解できていることも多いので、集団塾で応用問題や先取りをする方がいいでしょう。

塾の特性を活かし、得意な教科も苦手な教科も伸ばせる方法なのでオススメです!
進学塾の授業を個別指導でフォローする
これは成績が中〜上位のお子様向けですが、
進学塾で分からないところを個別指導塾で解説してもらう
という掛け持ちの方法です。
進学塾だと基礎問題だけでなく、応用問題や入試問題に取り組みます。
その中でどうしても分からないところを個別指導で解説してもらい、取りこぼしなく勉強できるということですね!
ただ掛け持ちのデメリットでも書きましたが、塾によって教え方や解き方が違う場合があります!
その場合はどちらのやり方がいいか先生に確認し、自分で選ばないといけませんね。
スケジュール合わせて塾を通い分ける
忙しいお子様は、スケジュールに合わせて通える塾を掛け持ちするやり方も。
部活やクラブチームなどで忙しい日でも、距離が近い塾を選べば通えます。
普段通う塾と通い分けることで、忙しくてもしっかり勉強できますね!

注意点は距離だけを重視してしまい、お子様に合わない塾を選ぶ可能性があること。
「お子様の成績を上げるために塾を選ぶ」ということを忘れずに!
塾の掛け持ち失敗例
続いて掛け持ちの失敗例を挙げていきます。
同じタイプの塾・同じ教科で掛け持ちしている
結構多い掛け持ちの失敗例ですが、
- 個別指導と個別指導
- 集団塾と集団塾
と、同じタイプの塾で掛け持ちをしているパターンがあります。
また、
- 数学と数学
- 英語と英語
のように、同じ教科で塾を掛け持ちするのも避けましょう。
「得意教科を集団・苦手教科を個別」のように、塾の特徴を組み合わせて掛け持ちするべきです。
同じタイプや同じ教科で塾を掛け持ちすると、同じ内容を2回勉強するムダが生まれてしまったり、塾によって教え方が違うので混乱してしまったりするかもしれませんよね。

同じタイプの塾や教科で掛け持ちしなくても、1つの塾で解決する方法はあるはずです。
異なる特徴の塾を掛け合わせることを忘れずに活用しましょう!
親が不安だから掛け持ちさせている
「1つの塾だけだと、成績がちゃんと上がるか不安だから」
という理由だけで塾を掛け持ちするご家庭がありますが、これはアウトです!
これは「塾に複数行くことで、親が安心感を得ること」が目的になってしまっています。
思考停止で塾を選んで掛け持ちしても、効果はありません。
また塾で習ったことを反復する時間も習慣もないので、習ったことを定着させるのも難しいでしょう。

塾に通うだけでは成績は上がりません!
塾で習ったことを、宿題や自習で繰り返し学習することで成績が上がります。
保護者様が掛け持ちをさせたいなら、塾の特徴を分けた計画的な掛け持ちを。
お子様が掛け持ちを嫌がっているなら、習ったことを定着できる勉強習慣を一緒に考えてあげましょう!
塾を掛け持ちするなら目的を明確に!
今回は、失敗しない塾の掛け持ち方法を解説しました。
今回のまとめ
●塾を掛け持ちする目的を明らかにしよう
●塾を掛け持ちするメリットとデメリット
メリット:
勉強できる範囲、勉強時間、先生との出会い、アドバイス・情報収集
デメリット:
ストレス、教え方・解法の違い、学校授業の姿勢悪化、費用
●塾の掛け持ち成功例
・苦手教科→個別指導 × 得意教科→集団塾
・進学塾 × 個別指導
・スケジュールに合わせた通い分け
●塾の掛け持ち失敗例
・同じタイプ、同じ教科で掛け持ちする
・掛け持ち理由が「親の不安を解消するため」
塾の掛け持ちはやり方によって、お子様にプラスにもマイナスにもなります。
「なぜ掛け持ちをするのか」をよく考え、意味のある掛け持ちをしたいですね!